熊本の地酒「れいざん」を求め、いざ高森町へ!

大自然阿蘇の水から生まれた酒、れいざん

 Yui Yamaguchi   2014/04/06によって

熊本を代表する地酒のひとつとして地元に愛され続ける日本酒、れいざん。雄大な大自然、阿蘇山のふところ高森町で創業以来252年の伝統を守りつつ、新しいアイデアで人々を魅了する酒造りに勤しむ山村酒造。現在、専務・企画広報部長でご活躍中の山村弥太郎氏に蔵元ならではの視点から、阿蘇の魅力、おいしいお酒のお話を伺いました。

ジャパントラベル(以下JT);和食がユネスコの文化遺産に登録されたことを受け、海外での日本酒の人気も高まっています。先日、シドニーでメキシコ人と和食を食べながら日本酒を一杯やったんですが、彼女の感想は「おいしい、でも苦い」だったんですね(笑)。日本酒に対して、外国人からはどのようなコメントが寄せられていますか?

山村酒造(以下山村);日本酒は最近でこそ「sake」という言葉で認識してもらえるようになりましたが、少し前までは「rice wine」とも言われてました。普段ワインを飲みつけている方に、特に面白がって飲んでいただいているような気がします。また、最近は海外でも酒を飲んでもらえる機会が増えたのか、以前に比べると外国の方からも抵抗なく「おいしい」と言って頂けるようになったと感じます。日本酒はグラスの形やちょっとした温度の違いで、飲んだときの味がまったく違って感じるので、よりおいしく感じてもらえる提供方法も僕らは研究してプレゼンするべきなんでしょうね。そのお友達にも、きっと合う器や飲み方があるはずですよ(笑)。

JT; なるほど、早速おもてなしの参考にさせていただきます。れいざんは淡麗辛口でありながらフルーティさも持つ旨口のお酒と日本名門酒会のホームページで紹介されていますが。

山村; 阿蘇の極上の環境で醸し上げた「れいざん」は、香りはあえて穏やかにして、味わいも柔らかく、爽やかな飲み口を意識して作った酒が多いです。食事と一緒に飲むことを第一に想定して、食事の邪魔をせず、むしろ味を高めあえる味わいを目指して造った酒です。弊社の売り上げの多くが、熊本の飲食店さんに支えられているというのは、この味わいを認めていただいたおかげかと思います。もちろん、これからもさまざまなタイプの味わいの酒も研究して、幅広く皆さんに楽しんでいただける「れいざん」になりたいと思っています。

JT; お酒も食事も両方楽しめて、お酒の場も、もっと盛り上がりそうです。ところで、以前、酒造りには水の質がものすごく重要で、ここ阿蘇郡高森町には大変恵まれた水源があるとおっしゃっていたと記憶していますが。

山村; 「れいざん」という酒はそのほとんどを阿蘇の素材で醸しあげています。その中でも「水」は非常に重要な要素です。果実の果汁で作るワインなどの醸造酒とは違い、日本酒は原料の80%は「水」であると言っても過言ではありません。その点「阿蘇」という土地は、その「水」には恵まれた土地です。いわば九州の水がめのその最上流の地下水が豊富に湧き出すこの土地だからこそできる酒だと思います。この土地では、酒造りはもちろん、生活用水(風呂やトイレに至るまで)もこの地下水を使って、とても贅沢な生活をさせてもらってます。余談ですが家内も東京から引越して来た時に、髪や肌が荒れにくくなったと言ってました。この水を守っていくことはこの地で250年以上続けてきた酒造りはもちろん、このすばらしい生活環境を守るためにも重要なことだと常々考えています。

JT; 阿蘇の酒たるゆえんですね。ここで、れいざんの一番人気の商品を教えて下さい。

山村; 弊社で一番売れている酒は、「れいざん 麗酒爽快」という名前の、冷酒専用の酒です。弊社の酒の中でも1番ライトで爽やかな味わいの酒で、前述したとおり、食事中に飲んでおいしい酒です。熊本の飲食店さんでのカバー率は1番だと思います。最近は、大吟醸や純米吟醸といったちょっと贅沢な酒も、飲まれる人が増えているようで、手間や原料の問題で多く製造ができないために、毎年品薄になっています。ありがたいことですが。

JP; 熊本以外でも、入手できますか?

山村; 現在、熊本や九州の一部以外にはほとんど出ていない酒です。造る量にも限界があるのですが、より多くの人に知っていただけるように、今後は長い目で新たな市場も目指したいと思っています。しかし今は、なかなか熊本以外での入手は困難かもしれませんので、ぜひ皆さんに熊本まで足をお運びいただき、熊本の飲食店さんで味わっていただきたいですね。もちろん、日本国内であれば弊社のネットショップで購入していただくことも可能です。

JP; 今後、目標にされていることをお話していただけますか?

山村; より美味しい酒を造ることはもちろん、より多くの人に「れいざん」を知っていただけるような展開をしたいと思っています。また、地元の農家さんとも協力して「阿蘇」の物語や風景を感じてもらえる酒を造っていく事を考えています。「れいざん」のブランド力の向上、ひいては「くまもとの酒」のブランドアップが当面の目標です。日本で、そして世界で「れいざん」はもちろん、熊本の酒を愛していただけるようになりたいです。

JP; 最後になりましたが、先日のイベントについてお話下さい。

山村; 毎年2月中旬から3月中旬には「新酒まつり」を地元の飲食店さんと連携して行ってます。ここ阿蘇・高森だけでしか飲めない新酒をお店で飲んでいただいたり、最終日の大きなイベントには、樽酒を振舞います。今年も5000人近い方々にご来場いただきました。大きなイベントこそ無いですが、熊本・阿蘇はいつ来ていただいてもすばらしい風景があります。あ、すばらしい酒「れいざん」も(笑)。ぜひ熊本・阿蘇に皆さん遊びにいらしてください。

Yui Yamaguchiさんによって書かれました。
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