大阪万博公園

1970年万国博覧会の開催地

私が万博公園を訪れたのは8月中旬。だからとても暑かったのだが、驚くことに、緑いっぱいの広々としたスペースは清涼感を運んできてくれた。公園の面積は264ヘクタール。この公園、もとは1970年の万博博覧会開催地である。だから名前は、万博記念公園。

公園内に入ると、一番のシンボルである建造物、太陽の塔が出迎えてくれる。私が想像していたよりもずっと大きい塔だった。高さはなんと65メートル、両側に広げた腕がそれぞれ25メートル。顔が3つあり、金色と赤い顔が正面に、そして黒い顔が背面にある。「黄金の顔」は未来を、赤い「太陽の顔」は現在を、そして背面の「黒い太陽」は過去を象徴している。このちょっと変わった想像力豊かな塔の写真を、ライジング・サンの国の思い出にアルバムにひとつ加えてはいかが。

最初に立ち寄る場所の私のお勧めは日本庭園。ここは4つの庭園がひとつに集められていて、平安時代(8~11世紀)、鎌倉・室町時代(12~16世紀)、江戸時代(17~19世紀)、そして現代という時代背景で造園されている。現代庭園は昭和のもっとも美しい庭園のひとつと言われている。この庭園は私の大のお気に入りで、シンプルだけれど優雅なこの風景の中に身を置いていつまでも浸っていたいと思う。小川や池には鯉もいて、庭園に風情を与えている。茶室では日本伝統の抹茶(濃い緑茶)や和菓子がたった500円で楽しめる。茶室から素晴らしい景色を眺めながら熱い抹茶とお菓子をいただく。なんといっても幸せなひと時である。

もちろん、日本庭園だけがここへ来た目的ではない。他の見どころとして、自然文化園、文化施設があり、これらは万博公園の敷地のうち90ヘクタールを締めている。どの季節に訪れようと、咲き誇る花に魅了される。春は、写真栄えのする桜並木、傍には小川も流れている。夏にはひまわりがその鮮やかな色で迎えてくれる。そして秋は紅葉したもみじの葉が見逃せない。きれいな花を楽しんだあとは、ソラード(空中観察路)へ行くのをお忘れなく。名前から推測できるとおり、これは300メートルある空中の遊歩道である。鳥の目線で空中から公園全体を眺めることが出来る。忘れられない体験になること間違いなしだ。

緑に飢えた体を満たしたあとは、EXPO '70パビリオンへ行ってみよう。当時の模型や映像、各国の制服から万博公園の歴史までさまざまな展示物がある。世界の民族・文化の品を集めた展示も開催されている*。 ひとつの場所で9つの世界の地域から寄せられた文化が見られるのはまたとないのではないか。もしかしたらここで自分の心に響く文化に出会えるかもしれない。(*この展示は終了しました。)

0
0
この記事は役に立ちましたか?
JapanTravel.com のサービス向上にご協力ください。
評価する

会話に参加する

Thank you for your support!

Your feedback has been sent.