熊本牛深港

天草牛深から長島蔵之元をフェリーで渡る

天草へ日帰り旅行をしようと、熊本市内から宇土半島に向かって車を走らせ、三角西港、天草五橋、崎津教会堂などを見学して後、牛深に入った。来た道を戻るよりもフェリーで海を渡り、鹿児島経由で帰ってみようと牛深港に到着。ところが、ちょうどフェリーが出たところだったので1時間ちょっと腹ごしらえも兼ね、港周辺をを散策することにした。

フェリーのりばの隣は海彩館で、レストラン、天草の特産物を購入できる売店、フェリーの事務所、観光案内所、牛深ハイヤ大橋の模型や資料室が入ったモダンな建物となっている。中央の吹き抜け部分には市場の水槽が設置されていて、天井からは5月のこどもの日の後だったこともあり、こいのぼりと大漁旗が飾られていた。そこから階段を登り、海のレストランあおさの入り口に立つと、しめ縄がかかっているのが目に留まる。天草では江戸時代にキリシタンへの弾圧があったこともあり、神道を示す為にもしめ縄を一年中飾る習慣が残っているそうだ。このレストランでは海の幸をふんだんに使った食事を楽しめる。

海彩館の裏側には牛深ハイヤ大橋が仰ぎ見られる。全長833メートルで、熊本県で一番長い橋となっており、パリのポンピドゥー・センターも手がけたイタリア人建築家のレンゾ・ピアノの作品である。やわらかな曲線が特徴で、夜のライトアップされた大橋は大変艶やかだ。どころで、ハイヤとは何かと調べてみるとハイヤ節という民謡にも歌われているそうだが、もともとこの地方では南風のことを「ハエの風」と呼んでいて、それが転じてハイヤとなったそうだ。毎年4月には牛深ハイヤ祭りが開催され、総踊りを鑑賞できる。

さて、フェリーが港に近づいてきたので、車に戻り乗船の準備がはじまる。53.35メートル、577トン、定員350人の第二天長丸が、風光明媚な八代海の小島の間をぬって行く。晴れた夏の日などは屋外のデッキから景色を眺めていると、心地よい海風が爽快な気分にさせてくれるだろう。30分の船旅も客室でお茶を飲みながら、談話しているとすぐに到着となる。

フェリーを降りて、車が走り出すとカーナビが「鹿児島県に入りました!」と知らせる。途中、道の駅に寄ると 、熊本県とはまた一味違う鹿児島の特産品が手に入り、楽しい旅路となった。

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Yui Yamaguchi 執筆者 9年前
Masayoshi Hiroseさん、こちら迄いらっしゃったのなら、九州もかなりお詳しいことと思います。今年の年の瀬も九州にいらっしゃいますか?
ところで、Japan Travel KumamotoのFacebook用の写真を探しています。もし、よろしければお問い合わせ用のメールアドレスまでお送り下さいませんか?
Yui Yamaguchiさん、こんばんは!私の御輿来海岸の記事へコメント有難うございます。あの日本語記事を誤って修正をかけてしまい、承認待ちの状態になってしまった為、頂いたコメントへのレスが出来無い状態なんです。失礼を致しまして申し訳ございません。さてJapan Travel KumamotoのFacebook用の写真をお探しとの事ですが、どんな画像がよろしいのでしょうか?私のは稚拙な画像ですし、あまり種類がありません。あの御輿来海岸でもよろしければ送信いたしますが、いかが致しましょう?
天草いいですね!ここ数年毎年、九州で越年してます。ここの牛深港からご紹介の通り、蔵之元港へ渡ったのが3年前ですね。とても懐かしいです!フェリー待ちの間、夕景を撮ろうと遠見山に上がりました。残念ながらお天気に恵まれませんでしたが。九州の素敵な場所、色々ご紹介下さい。楽しみにしています。

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