西本願寺 ふらりと入ってみました

門戸は、常に開かれています

堀川通りを北側から西本願寺に近づくと、ビルの側面にHONGWANJIの文字。発音的には、「ほんぐぁんじ」と読むようです。特徴のある建物がすぐ近くに見えます。これが「太鼓楼」新撰組ゆかりの建物です。壬生の屯所が手狭になり、此処西本願寺の北東にある北集会所と太鼓楼を使用し本願寺を頼りにしていた長州藩を牽制したとあります。 西本願寺は、浄土真宗教祖「親鸞」を奉り、徳川幕府の政策によりその勢力を削ぐべく、東本願寺と分離させられたのでした。

阿弥陀堂門から入ってみます。右手の経蔵には江戸の寛永寺で天海僧正が開版された『大蔵経(一切経)』がおさめられているそうです。 西本願寺は浄土真宗で、親鸞が開祖です。親鸞のお墓は東山にありますが、簡素であったことから大谷に廟堂を建てたのが本願寺の始まりです。天台、日蓮、信長等との抗争が続き、本願寺は、京都から近江を経て越前吉崎へその後、京都山科へ、また追われ大坂石山(現在の大阪城)、和歌山へと移り、秀吉によりこの地へ落ち着くことになり今に至っているということです。

 境内でもう一つの大きな建物が、本願寺の神髄『御影堂』(ごえいどう)です。此処には親鸞聖人像が奉られています。境内にある休憩所でお茶を頂いてください。 食事もできるようですが、毎月16日以外は、精進料理ではないんですね。こんな所も浄土真宗らしいですね。内部には『白書院』『黒書院』他多くの国宝、重文などがありかなりの部分が公開されています。

 庭園の飛雲閣も、中には入れませんが事前に申し込めば近くで拝観できます。 堀川通りを挟んで総門のある通りが正面で、門前のお店を覗かれるのも一興です。伝導院も中々の味を出していますので、是非ご覧ください。

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Yui Yamaguchi 9年前
東・西本願寺は京都駅からも近く、でーんと大きいお寺さんなので、お寺の塀を見ながらいつも「あー、京都に来たな」って感じます。江戸時代に入るまでは寺院も波瀾に満ちた経緯があったようですね、勉強になりました。
Katsuyuki Tanaka 執筆者 9年前
コメントありがとうございます、いつもは、実家に帰るのに烏丸通を使うので、東本願寺は見慣れていたのですが、西本願寺は、本当に久しぶりで、いろいろ発見もありました。
中々書ききれなく、申し訳ない思いです、京都は好きな街でいろいろ書いていますが、また機会がありましたらお目に留まることを祈っています。
今日はありがとうございました。

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