横浜 聘珍楼

日本最古の本格中華料理店

横浜中華街の中で、聘珍楼(へいちんろう)と萬珍樓(まんちんろう)は、最大、最高級のレストランとして肩を並べています。聘珍楼は中華街大通りの中ほど、萬珍樓は善隣門から中華街大通りに入ってすぐ左手です。ともに素材の味を生かした広東料理を中心に、創作料理を加えているところも共通しています。聘珍楼は創業120年、萬珍樓は110年と、横浜中華街の顔として、長年暖簾を守り続けた老舗です。

聘珍楼の料理

コース料理は、予算に合わせて5,000円台から。お正月などの特別な時期は、50,000円を超えるものまで、フレキシブルに応じてくれます。ほとんどのコースは、アワビ、クラゲ、エビなどの前菜から始まり、フカヒレのスープ、煮込み料理、炒め物、蒸し物などが続き、チャーハンか焼きそば、そしてデザートまで、6-9品が用意されます。私のお気に入りは、ホタテ貝の炒め物、海老のチリソース、東坡肉(トンポーロー)、牛肉とピーマンの炒めなど。強すぎない味付けに、香辛料が上品に解け合い、洗練された品々だと思います。杏仁豆腐は、シンプルですがとろけるような舌触りでとてもおいしいです。

サービス

店の前には、よく手入れされた美しい笹竹がそよいでいます。エントランスで重いコートと帽子を預けたら、案内に従って奥の部屋に進みましょう。手前のテーブルは軽食を注文する場合の席です。モダンチャイニーズの内装は、明るく軽快なイメージです。また他のテーブルとの距離が適度に離れているので、とても心地よく過ごせます。店の中は静かで、中華街大通りの喧噪が嘘のようです。洗練された料理を味わいながら、ゆったりと過ごすひとときに、心がほどけていくのを感じます。

パーティーが入っていることがありますので、静かな席に案内してもらうためには、予約をしておいたほうがいいでしょう。なお、聘珍楼では、2010(平成22)年から「シニア シティズン レスペクト プログラム」というユニークなサービスを実施しています。65才以上の人が含まれる10人以下のグループには、飲食代から7%がサービスしてもらえます。該当する方は、年齢確認できるものを持参して来店しましょう。

Sario:聘珍茶寮

聘珍楼の姉妹店で、善隣門のすぐ脇にあるファストフードSario。気軽に食事ができるカフェのような店です。ラーメン、ご飯もの、点心などがお手頃価格で食べられます。人気のフカヒレ麺セット(ご飯でもOK)は1500円。ラーメン類はなんと380円からです。カウンターで注文と同時に会計し、プレートに食事をのせてもらってから席に着きます。いわゆるマクドナルド形式です。2階の窓際の席からは、中華街大通りがよく見えます。

「せっかくの中華街、ちょっと贅沢な食事をしたい」という時は、聘珍楼を予約してみてはいかがでしょうか。快適なオアシスで、本物の味とともに、時間と空間の贅沢に浸ることができます。

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