横浜とホテル・ニューグランドの歴史

開港、関東大震災、マッカーサー

山下公園の前に立つホテルニューグランドは、横浜の歴史を象徴するホテルです。江戸時代末期の横浜は、多くの外国人たちが闊歩する貿易の街でした。バンドと呼ばれた海岸線の大通りに、グランドホテルがオープンしたのは開港後まもなくのことです。グランドホテルは、眺めの良いシービューの客室と、本格的な西洋料理を出すホテルとして、内外にその名を轟かせていました。しかし、1923(大正12)年の関東大震災で、ホテルは横浜の街とともに全壊してしまいます。1927(昭和2)年、横浜復興のシンボとして、ホテルニューグランドが誕生しました。初代総料理長に就任したサリー・ワイルは、あらゆる西洋料理に精通した新進気鋭のスイス人シェフでした。GHQのマッカーサー最高司令官は、戦前から何度も宿泊し、ワイルの料理を舌で覚えていたようです。1945(昭和20)年、戦後処理のために日本に入ったマッカーサーは、東京ではなく、まず横浜に入り、ホテルニューグランドに三晩宿泊しました。

アクセス:みなとみらい線「横浜中華街・元町」駅より徒歩5分

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