雲龍院の紅葉

活きた絵画、色紙の景色

Masayoshi Hirose   によって

秋は混雑必至の京都。ところが場所によってはエアポケットのようにぽっかりと空いた、意外なほど閑かな場所がある。そんな別天地のような場所が御寺泉涌寺 (みてら せんにゅうじ) の塔頭雲龍院だ。

前々から気になっていたが中々訪れる機会に恵まれずにいた。目的はもちろん悟り・迷いの窓に加え4つの額縁庭園「色紙の景色」だ。そこに今回ようやく参拝する事が出来た。早速、色紙の景色を観る為に「蓮華の間」へと入るが、参拝客は私一人。完全に貸切状態!なんて贅沢な空間。落ち着いて障子に眼をやる。その雪見障子の扉の中にそれぞれ正方形の透明なガラスが1枚ずづ嵌め込まれている。ガラスの中の庭。椿・灯篭・紅葉・松、それぞれの窓に世界があるのだ。これは庭の見せ方だ。何て粋な魅せ方!小さなガラスの中に無限の広がりがある。あいにく外は薄曇りで光が弱かったが、部屋の中が暗めなので灯りが燈ったように外の庭園が浮き上がる。障子も優しく光っている。それがとても幻想的。襖扉を開け放ち、庭園を眺めながら抹茶で一服。ゆるりと癒されて、忙しい心などすっかり忘れてしまった。

雲龍院は皇室ゆかりの御寺泉涌寺の塔頭。写経の功徳を伝える格式の高い道場を持つ。後水尾天皇が寄進したとされる写経机を使用させて頂き、本堂・龍華殿で朱書きの写経を体験出来る (予約は不要)。今回は時間の都合で体験出来なかったが、次回は是非、体験するつもりだ。

行き方

アクセス

・JR奈良線「東福寺駅」から徒歩20分
・京阪電車「東福寺駅」から徒歩20分
・京都市バス「泉涌寺道」下車徒歩15分

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Masayoshi Hirose

Masayoshi Hirose @masayoshi.hirose

I was born in and grew up in Kyoto in 1960, and currently live in Ehime. About ten years ago I developed interest in photography, and now as an avid photographer, I drive around Japan (mostly western parts of Japan) when I have time, and enjoy mysterious natural phenomena such as sunrises, sunsets, sea fog and sea of clouds. My dream is to capture impressive, picturesque scenes. I'd like to take photos that will remain in people's minds forever. It would be my greatest pleasure if my photos entice people around the world to come visit Japan and enjoy her beauty! 1960年京都市に生まれ育ち、現在は愛媛県在住  約10年前、写真に興味を持ち始め、今は時間があれば日本各地(主に関西より以西)を車で旅しながら朝陽や夕陽、海霧、雲海などの不思議な自然現象を楽しんでいます。私の理想は心に残る印象的で絵画のような写真を撮る事。いつまでも見る人の心に残るような絵作りをしたいと思っています。私の写真が一人でも多く、これから日本を旅する方の参考になればこの上なく嬉しい限りです。