10月21日
6月2日

なばなの里イリュミネーション

光と花の饗宴

場所: Nabana no Sato 日付: 10月21日~2024年6月2日(日)

日本の冬、各地で素晴らしいイリュミネーションイベントが繰り広げられるが、その中でも一際光彩を放つスペクタクルショーがある。広大な花壇の中580万個以上の小さなLEDライトが極寒の冬の闇を明るく照らし出し、ロマンティックな山並みや大海原、花々、さまざまな形や人の姿を創り出す。その幻想的光景の周りには温泉露天風呂、足湯、スパ、美味しいレストランやお洒落な店が軒を連ねる。

こんな夢のような場所が三重県桑名市、木曽川の中央に浮かぶ長島にある。「なばなの里」だ。ここは大自然の中に築かれた大人や家族連れ向きのテーマパークで、この目も眩むような光の祭典を毎年冬に開催している。

「なばなの里」は三重県の有名観光地の中でも特に名の知られたスポットで、毎年大勢の訪問客で賑わっている。観光客が無料で楽しめる野外の温泉足湯や、フレンチ、イタリアン、中華、日本料理のレストラン、伝統工芸品を売る店などが風光明媚な湖を取り巻くように建ち並んでいる。

「なばなの里」の入場料は一人1500円、繁忙期の冬期は2000円と、少し高い。しかし入場料にはレストランや他の施設で利用できる1000円分相当のクーポンが含まれており、実際の価格は1000円程度だ。

花壇が見渡せる巨大温泉や他の素晴らしい施設ももちろんだが、「なばなの里」の一番の見どころは何といっても多種多様な花々だろう。広大な敷地は花や木の種別ごとに区画され、壮大なベゴニアガーデン「大温室アンデスの花園」には12000種以上のベゴニアが一年中咲き誇っている。これ以外にも伝統的な日本庭園もあり、人気を博している。

この「なばなの里」、週末ともなれば若いカップルやそれほど若くないカップル、そして家族連れで活況を呈する。特に冬場は週末混み合うので平日の訪問がお薦めだ。

春には色とりどりの花々や桜が美しく咲き乱れ、観光客を惹き付ける。春爛漫の穏やかな気候の中、8000㎡の巨大庭園を散策すれば、冬の憂鬱な気分など一気に吹き飛ぶ。夏にはアジサイが美しく、他にも可憐なチューリップやダリアの花々が楽しめる。園内ではビアガーデンやビアホールも人気だ。長島ビアガーデンでは自家製長島ビールが楽しめ、他にも2種類のビールが揃っている。暑い季節が過ぎれば、いよいよ秋の到来だ。木々は秋色に色付き、遅咲きの花々が錦秋に華を添える。

ご覧のように見どころ満載な「なばなの里」だが、ここでなんとしても見ておきたいのは、やはり11月中旬から3月中旬まで行われる冬のイリュミネーションだ。テーマは年毎に変わり、オープニングの夜には各界有名人によるカウントダウンが行われ、スイッチを点灯して花壇が一斉に照らし出される幻想的な情景は観客のため息を誘う。

定番のイリュミネーションの中に、光のトンネルがある。ロマンティックなこのトンネル、特にカップルに人気があり、年ごとにトンネル設置場所に選ばれた花壇の中で、おとぎの国のような夢の世界が現出する。

冬の長島は冷え込み、雪がちらつくことも稀ではない。暖かくして出掛けよう。しかし寒いからといって嘆いてはいけない。イリュミネーションに映し出されるこの雪が、何ともいえない情趣を醸し出し、光の美に興を添えるのだ。

冬の寒い日には自然と鳥肌が立つものだが、この「なばなの里」ではその鳥肌、決して寒さのせいではない。目の前に繰り広げられる驚愕のイリュミネーションスペクタクルが鳥肌を立たせるのだ。スイッチのひと捻りで、平凡な夜が光のオアシスへと変貌する「なばなの里」、冬の必見スポットだ!

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