小平地区(高窓の里・百体観音堂・日本神社など)をめぐる一日

穏やかな景色の中で静謐なひとときを

埼玉県本庄市児玉町小平に【高窓の里」と呼ばれる地域があります。高窓とはかつての養蚕農家独特の住居の呼称で、屋根に温度や湿度を調節する小屋根がついています。この集落から10分ほどゆるやかな山坂を登ると買い物や休憩もできる【観光農業センター】(木曜定休)があり、そこで参拝受付をして【成身院百体観音堂】そして【日本神社】(こちらは参詣無料)にお参りできます。季節ごとの豊かな自然だけでなく、信心深い土地柄にも触れれば、心癒やされる一日となるでしょう。

高窓の里へは、八高線児玉駅から徒歩で約50分、または予約制乗り合いバス『はにぽん号』で15分ほどで到着します。独特の家並みを望むのどかな風景と桜・花桃・彼岸花・コスモスなど季節毎の花も楽しめ、周辺には古民家カフェや観光農業センター(木曜定休)、さらに公園もいくつかあるので、ゆったりと時間を過ごせます。

成身院百体観音堂は、【栄螺(さざえ)堂】とも呼ばれ、日本三大さざえ堂(群馬県太田市の曹源寺・福島県会津若松市の正宗寺)の1つでもあります。巻き貝のように内部が三層のらせん状になっていて、建物の中を上りと下りで別の階段を進む構造となっています。観音堂建立の発端は、1783年の浅間山噴火の火砕流と洪水により利根川に運ばれた犠牲者の供養でした。まず地蔵を建立、1792年に百体観音が完成しました。しかし、その後は廃仏毀釈や度重なる火災などの試練があり、現在の形は第二次世界大戦後に整いました。

観音堂一階の秩父三十四札所、二階の板東三十三札所 、三階の西国三十三札所の合計百体の観音様が安置されています。御堂の正面に下がる大鰐口は1795年の設置当初からのものであり、その足下には各札所の土が敷かれているので、居ながらにして百札所の地を踏んでいることになるそうです。堂内の観音像寄進者は地元児玉の方が多く、さらに児玉地区自体にも児玉三十三霊場もあり、この地がいかに信心そして慈悲深い土地柄であるかを示しています。

観光農業センターでは観光ポイントのみならず、こうした歴史や風土についても職員の方が親切に教えてくれ、観音堂の御朱印も発行しています。また、ここから山裾つたいで徒歩30分、観音堂裏から山道を抜ければ15分程で行ける、日本で唯一「日本」という語がつく日本神社の青達磨も売っています。(神社境内では購入できません)この青達磨を贈られたなでしこジャパンがワールドカップ優勝を果たしたことで、スポーツ選手や受験生にも人気参拝スポットとなりました。この神社の御朱印・お守り・達磨は(2024年2月現在)境内の看板に表示された宮司さん宅で配布・販売していました。

周辺にはハイキングコースや遊歩道があるので間瀬湖や円良田湖、長瀞や陣見山方面にも足をのばせ、季節の様々な里山の眺めを楽しめます。児玉駅から小平に向かう途中の小山川沿いは、こだま千本桜で知られる桜の名所です。見どころだけでなく、くつろぎ所満載の温かい土地柄を感じられるでしょう。

0
0
この記事は役に立ちましたか?
JapanTravel.com のサービス向上にご協力ください。
評価する

会話に参加する

Thank you for your support!

Your feedback has been sent.