宇宙飛行士、毛利 衛さんが館長を務めるここ日本科学未来館は、いま地球規模で起きている課題に科学の視点から向き合い、地球の未来について共に考え共に語り合う場として、すべての人々に開かれています。
1階シンボルゾーンの天井には、毛利 衛さんが「宇宙から見た輝く今の地球の姿を、多くの人と共有したい。」との思いから作られた世界初の大型地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」があります。画面上を流れる雲の映像は、気象衛星が当日の朝までの地球の姿を撮影した画像データを、毎日取り込んで反映させてあります。ディスプレイには、未来予測シュミレーションなど数百を超える科学データが映し出され、視野の広がりを体感することが出来ます。それらを、フロアに配置されたソファベッドに寝転がってゆっくり鑑賞出来ます。
パーソナルモビリティ「UNI-CAB」は、屋内で歩行者が行き交う空間や生活空間の中で、周囲の人と「調和」することをコンセプトとして開発されています。世界初の全方位駆動車輪機構により、人の歩行のような自由自在な動きを実現していて、座ったまま体を傾けて体重移動のみで操作することができます。「UNI-CAB」は、テナントスタッフが同行する「未来館入門ツアー」や、科学コミュニケーターが同行する「常設展ツアー」など、有料で体験することが出来ます。
6階の球形シアター「ガイヤ」では、日本初の全天周・超高精細3D映像を使用した立体視プラネタリウム作品「バースデイ 宇宙と私をつなぐもの」など、さまざまな映像プログラムを上映しています。
他にも2足歩行ロボット「ASIMO」の実演や、「おやっ?こひろば」など小さい子どもでも楽しめるものも用意されています。その膨大な情報量に、館内見学時間のめやすは約2時間とされていますが、ランチやカフェでの休憩をはさみながら、年代を問わず楽しめて刺激される一日になることでしょう。