変人と呼んでもらっても構わない。とにかく私は墓地が好きなのだ。緑の芝生に覆われた、整然とした綺麗な墓地のことを言っているのではない。私が好きなのは古寂びた、自由気ままに縦横無尽に広がる、どこを向いても驚きに満ち溢れた墓地だ。京都くろ谷寺の墓地が、まさにそうだ。美しい5月上旬の早朝、私はここで3時間、至福の時を過ごした。墓地にいる間、数人の人に出会った以外誰もおらず、広い墓地はほぼ私の独占状態だった。近所の住人だという男性と、10分ばかり三重塔の前に座り込んで雑談した。この塔は長い階段を登りきった丘の高台にあり、ここから見下ろす京都市の眺めは壮観だ。静かで平穏なひと時を過ごせた私は、来て良かった、とつくづく思った。
くろ谷の墓地をゆく - 1
京都史跡で撮影したユニークな画像の数々
Larry Knipfingによって
コミュニティライター
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