埼玉県行田市「古代蓮の里」

1400年の眠りから目覚めた奇跡の花

日本には全国に蓮の名所が沢山ある。ここ埼玉県行田市の「古代蓮の里」もその一つだ。

しかし他の名所と違ってこの蓮公園は、誕生したいきさつが面白い。1971年、この公園の近隣でゴミ焼却施設の建設工事が行われた際、掘削で出来た穴に水が溜まり池が出来た。1973年、工事現場の池に蓮の花が自然繁殖した。これを訝った焼却場職員が調査を依頼、調べた結果が何と、約1400年も前に生育していた古代蓮の種子が地中に眠っていて、それが掘り起こされ水を得て発芽したと判明したのだ。その後行田市はこの古代蓮を行田市の天然記念物に指定、2001年に古代蓮の里を作り現在に至っている。

この現代に目覚めた眠れる森の美女を一目見ようと、今年の8月上旬遠路はるばる足を運んだのだが、残念ながら私が行った時には既に花は殆ど散ってしまっていた。そして当日の気温はまさかの36度。うだるような暑さに残った花も萎れ気味だった。初めての訪問は残念な結果に終わったが、この広大な公園では頬ずりできるほどの距離で間近に蓮を見ることができる。三脚を立てて蓮のマクロ写真を撮りたい人には絶好の撮影スポットだ。来年は是非もっと早い時期、7月半ばまでには訪れてみたいと思っている。古代蓮の里に咲く満開の蓮の花が見たい方はこちらの記事をご参照下さい

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