ことぶき屋旅館

これぞ日本、を体験

日本を訪れその伝統と文化を探求したいと思う旅行者にとって、旅館への滞在は逃すことのできない絶好の機会だ。旅館というのは、江戸時代に始まった伝統的な日本式の宿で、当時このような宿は日本の街道沿いにあり、旅人に食事を出していた。ことぶき屋旅館は嬉野の中心部にあり、温泉街に面し川の眺望も素晴らしい。JRバスの嬉野温泉駅から徒歩5分。嬉野は佐賀県にある温泉町で、「日本三大美肌の湯」の一つとされている。嬉野地区には見どころが沢山。町中で中心部の温泉地域をゆっくり見て回るもよし、町から少し外れて美しい自然を堪能するのもよしだ。

客間は日本の伝統的手法を用いて建てられており、床は畳、ドアは引き戸だ。縁側やバルコニーが特徴的な部屋もあり、引き戸でさらに引き立っている。私は幸運にも、川の眺望が素晴らしいバルコニー付の部屋を満喫することができた。温泉から上がって美味しい嬉野茶を飲みながらそこで過ごした晩は、どれも最高だった。この伝統的な宿は、ほぼすべての旅館と同様に、温泉のお湯を使った共有の浴場、すなわちお風呂が特徴的である。嬉野温泉のお湯は柔らかく、お湯に含まれるミネラルが皮膚を乳化して洗い流し、入浴後は肌がつやつやすべすべだ。タオルと浴衣(カジュアルな夏用着物)も用意されている。

ベッドは畳の上に敷かれた布団だ。初めて部屋に入るときは、テーブルとお茶を入れるための補充品が目に入る。しかし寝る時間になると、スタッフがテーブルを脇に動かし、布団を敷いてくれる。

私は日本語を話さないし、スタッフも英語を話さないが、何も問題はなかった。スタッフはとても接しやすく親切で、その笑顔を見ると、私はいつでも歓迎されているんだなと感じることができた。山崎様のもてなしには本当に感謝している。彼女はいつも気を配ってくれ、ここでの滞在を素晴らしいものにしてくれるのだ。彼女がもてなしてくれる緑茶や、出発の日の朝食に出してくれた美味しい湯豆腐がきっと恋しくなる。温泉のお湯で作るその湯豆腐では、口の中で溶けるほど柔らかい豆腐で乳白色のだしが出来上がった。

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