妙音沢

平成の名水百選

Miyoko Asanuma   2015/02/10によって

 平成の名水百選の一つである妙音沢は、埼玉県新座市にあります。この場所は信仰深い盲目の琵琶法師が、弁財天から琵琶の秘曲を授かったという「妙音沢」の名前の由来となった伝説が残る場所です。バスを降りて住宅街を少し入ったところに「妙音沢」への入り口を見つけることができます。雨上がりのせいか、雨の匂いに混ざって心地よい森林の薫りが漂っています。

 妙音沢へ続く木の歩道を降りていくとすぐ、雑木林の間から美しく澄んだ水辺が現れます。毎分1トンもの水が湧き出ているとは思えないほど穏やかなせせらぎで、見ているだけでとても癒されます。

 妙音沢は主に大沢と小沢という湧水からなっています。季節によってサワガニやヘビトンボなどの貴重な生物を見つけることもできます。水があまりに綺麗に澄んでいるのでおもわず両手ですくって飲んでみたくなりますが、飲用はできないそうです。

 妙音沢一帯の3.3ヘクタールにわたる地区は特別緑地保全地区に指定されています。住宅地にほど近いところにありながら山野草など400種もの貴重な植物が自生していて、季節に応じて様々な植物を楽しむことができます。木の歩道が整備されているので、足元を気にすることなく散策できるのもこの場所の良いところです。

 春先には、桜並木とともにカタクリやイチリンソウなどの山野草を見つけることができます。2014年には妙音沢特別緑地保全地区で新種の桜「妙音沢旗桜」が発見され、話題になりました。花弁が二重になっているように見えるのが特徴で、美しい白い花を咲かせます。取材時はまだつぼみも見られませんでしたが、今年は発見から2度目の開花になるのでとても楽しみです。

 <アクセス>

 駐車場 なし

 東武東上線朝霞台駅南口から

 西武バス「ひばりが丘駅北口」行き乗車、新座高校下車 徒歩5分

 西武池袋線大泉学園駅南口から

 西武バス「新座栄」行き乗車、新座栄下車 徒歩3分

 

Miyoko Asanumaさんによって書かれました。
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