9 京都・嵯峨野「小陶苑」 Shozo Fujii 京都嵐山から常寂光寺を越えて二尊院に向かう途中の路傍に「小陶苑」はある。店のご主人の手になる陶器はどれにも信楽焼の素朴でぬくもりが感じられて、それがある自分の生活がほのぼのと想像できるものだ。
11 文化 京都 厭離庵 Tomoko Kamishima 京都嵐山と言えば、今では人気の観光スポットであるが、700年前にはひなびた山里だった。「厭離庵」というのは、隠者が世俗を嫌って移り住むというほどの意味だろうか。13世紀前半、鎌倉幕府の御家人・宇都宮頼綱が、宮廷歌人の藤原定家にこの山荘のふすまを飾る色紙の作製を依頼した。
6 文化 御船の週末 Takako Sakamoto 御船はいにしえの日本そのものだ。ここでは時の流れは止まったかのように思える。小川沿いを歩けば、柿の木はそよ風になびき、柔らかな陽射しが頬をくすぐる。
12 文化 岩船山 高勝寺 Takako Sakamoto 実際、600段の階段を登るのはきつい、だが今回はその苦労も報われて余りあった。栃木県の田舎にある岩船山高勝寺は、今まで私が訪れた寺の中でも類まれなる情趣を持つと言って過言ではない。