久喜市のお祭り

提灯祭り

熱いぜ熊谷!その近所に久喜市は御座います。毎年久喜市では、作物の豊作や世の中の安穏を願って夏祭りが開催されます。

熱いぜ熊谷ならぬ、熱いぜ久喜といった感じでしょうか、その時期は。
お祭り間近になると市内町内会のあちこちでお囃子の練習が聞こえてきます。この音色を聞くと久喜市の人は「あ〜夏がくるんだな〜」と感じるのです。

この夏祭り、「提灯祭り」は、天明3年(1783年)の浅間山の大噴火で、桑をはじめ夏作物が全滅したことによる生活苦・疫病の流行・社会不安に起因しています。それらを取り除く為に祭礼用に山車を曳きまわして豊作や平和を願ったのが始まりと伝えられています。
 このお祭りは旧久喜町の鎮守である出雲神社の祭礼で、曜日に関係なく7月12日と7月18日に山車を曳き回して行われます。この出雲神社、かつては牛頭天王を祀る天王社と呼ばれていましたが、明治の神仏分離により素戔嗚尊を祭社とする八雲神社として生まれ変わったそうです。

山車は各町内ともほぼ同様な形態で、一本柱高欄の上に人形を乗せる廻り舞台の屋台型山車が特徴です。山車の中ではお囃子が演奏されます。各町内の人形は歴史上の人物がモデルとなっており、例えば本壱は素戔嗚尊、本二が武内宿禰、本三が神功皇后、仲町は織田信長、志ん一は日本武尊、志ん二は神武天王が模されています。いずれも昼間は人形や彫刻などの飾り付けをした人形山車として町内を曳き廻され、夜になると人形が山車の上から降ろされ、各町内の御仮屋に飾られます。そして山車には500個以上の提灯が飾り付けられ提灯山車になります。提灯山車の高さはおおよそ7メートル、重さは総重量4トンになるそうです。

賑やかな笛や鉦、太鼓のお囃子が鳴り響く昼の人形山車の曳き回しや夜の提灯山車の行列は、毎年多くの人で賑わいます。是非、夏になったら久喜市へお越し下さい。

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