那須温泉神社

白鹿を癒した温泉

那須温泉神社は那須連山の主峰、茶臼岳(1915m)の麓、那須湯本温泉のすぐそばにある。温泉神社という名の示す通り、神社創立の起源は、温泉と深く関わっている。630(舒明2)年、郡司の狩野三郎行広が、畑を荒らす白鹿を追い続けているうち、ついに那須湯本に至った。鹿を探していた狩野が噴煙の中を歩いていると、狩野の射た矢で傷を負った鹿が、温泉に浸かって傷を癒しているところが目に入った。狩野は、温泉発見は神の導きだと信じ、ここに温泉神社を祀ったという。那須温泉神社はまた、平家物語の中で、那須与一が祈願した神社としてもよく知られている。

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