神奈川県鎌倉市にある「長寿寺」は、室町時代の征夷大将軍である足利尊氏公の邸宅跡です。息子の足利基氏公が、父である尊氏公を弔う為に創建した寺院です。
境内は静寂に包まれていて、ご本堂から眺めると、まるで絵葉書のように美しい景色が広がっています。長寿寺は近年季節限定で公開されており、毎年4~6月、10~11月の金~日曜日と祝日に参拝することが出来ます。6月は紫陽花、そして11月頃には紅葉が見頃です。
境内の奥の方には五輪塔の尊氏公の墓所があり、尊氏公の遺髪が埋葬されていると伝えられています。境内に佇む「観音堂」は、寺院の中でも一番古い建造物です。大正時代に忍辱園成寺(にんにくせんえんじょうじ)から移築されました。ご本堂からつながる「小方丈」と「書院」の雰囲気もとても素敵で、そこから眺める日本庭園は圧巻です。
長寿寺は近年公開されたばかりなので、ぜひ足を運んでみてください!