安芸の宮島、厳島神社に集約されるような聖域が広がる。
今年の7月26日、汗ばむ陽気の中夕陽を撮り終えた後、闇夜の漆黒の世界が訪れるのを待つ。次第に観光客も宿に戻り、先ほどまでの賑やかさが嘘のような静寂な世界が訪れる。と同時に海面は潮が満ちて、大鳥居の4分の1くらいが海に埋もれたろうか、社殿も床板近くまで潮に浸かっている。まさに海に浮かんでいるかのような神秘的な光景だ。これは広大な瀬戸内海を池にみたて、壮大な庭を創造しながら設計したとある。
この島には多くの神が宿り、人が冒してはいけない聖域があるように思えた。
海に浮かぶ荘厳なる神殿