特別な人に、ちょっと特別な土産を探したい。チープな、お土産ばかりじゃなくて、質の良いものを探したい。そんな時に、おすすめの場所がここ「伝統工芸青山クエア」。経済産業省が指定した、伝統的工芸品の組合のショールームのような店です。およそ100種類の工芸品が、常時、展示・販売されています。日本には、全国各地に、特産の材料を使い、特徴ある技術によって作られる工芸品が残っています。多くは、各地の大名によって保護されたり、奨励されて守られてきたもの。陶磁器、漆器、硝子細工、木の製品、竹細工、着物、などなど、日本全国から集められた、それはそれは美しくて、しかも実用的な伝統工芸品の数々が、ここに並べられています。展示品は季節ごとに、低規定に並べかえられるので、四季折々の品物を見つけることができます。
残念ながら、著作権の関係で、クローズアップの写真はとることができませんでしたが、どれもため息もの。さぞかし高いのだろうと思うと、お値段も、お手頃のものが沢山あります。もちろん、なかには、何十万もする高価な着物などもありますが・・・。きっと、予算と希望にぴったりのものが見つかると思います。
私のお気に入りは、駿河千筋竹細工。竹を細く裂いて作られたお菓子入れや虫かご、花入れなどは、本当に繊細で美しく、日本の伝統工芸の技術のすばらしさに感動すること間違いなしです。400年以上の歴史を持つ技なのに、お値段も、数千円から1万円ほど。これは本当におすすめ。こわれやすいので、持って帰るのに少し注意がいるかもしれません。全国各地の漆器も、素晴らしい質のものが並んでいます。お椀や重箱、スプーンなどのカトラリー。木でできているから軽くて美しくて、私はどちらかというと陶磁器より、漆器をよくお土産に持っていきます。東京のお土産なら、江戸切り子のグラスも素敵。ヨーロッパから入ってきたカットグラスの技術と、日本の美意識が作り出した美しさです。それぞれの産地に行かなければ、ななかなか見られない工芸品もここでは一度に見られます、おすすめの新しいデザインを取り入れたものも沢山あります。
定期的に、全国各地の職人さんたちが、熟練の技を見せてくれたりもしているのだとか。品物を眺めるだけでも楽しめる、おすすめスポットなので、是非、チェックしてみて。