秋葉原で精進料理教室

和食の心を学ぶ

Chikako Takahashi   2014/08/11によって

精進料理はいまやzen cuisineとして海外でも注目されていますが、残念ながら日本人が日常で食べる機会は少なくなり
さらには精進料理を習う機会も 京都など寺院の多い地域を除くとかつてよりずっと稀になりました。

しかし一方で近年の発酵食ブーム等で伝統食の素晴らしさが再び注目を浴び、さらに和食が世界遺産として登録されたことで、和食の精神の礎の一つともいえる精進料理に興味を持たれた方もいるのではないでしょうか。そうした一人である私が、初めて学んだ精進料理の教室をご紹介します。

鎌倉不識庵が主催する教室が、こまき食堂で行われています。こちらは秋葉原駅から徒歩3分ほど、JR秋葉原駅から御徒町駅間の高架下の『CHABARA』という日本全国の「食」の逸品を集めた商業施設の中にあります。精進料理のセット・おにぎり・丼もの等の食事だけでなく、カフェのように甘味や飲み物も楽しめ、選りすぐりの調味料や食材も購入できます。

料理教室の献立は月変わりで、都内のカルチャーセンターや本部といえる鎌倉不識庵とほぼ共通の献立を学べます。
講師は「藤井まり」先生で、夫である故藤井宗哲氏と鎌倉・稲村ガ崎にて精進料理塾『禅味会』の指導にあたられてきました。お二人それぞれ料理本を出され、まり先生は英語版も書かれています。
伺ったのは7月でした。献立は(過去の献立も不識庵HPで見る事ができます)

・オクラのすり流し
・炒め茄子の叩き納豆和え
・アボガドの寒天寄せ
・車麩フライ
・雑穀ごはん

調味料は醤油・酒・みりん・酢など、食材も季節の野菜に納豆・車麩など容易に手に入るものばかりです。
夏なので献立は熱を使う調理は短時間にそして美味しく食べられるよう配慮され、料理は一時間ほどで出来上がりました。その後は先生の料理まわりの解説や様々な話題を楽しみながらの会食となりました。

精進料理は日本の家庭料理の礎でもあるからでしょうか、食べた途端何か懐かしさのようなものを強く感じました。それと同時に自分の日常の忙しなさを思い、これからは旬をもっと慈しみ丁寧に季節を見送らなくてはと反省しました。一方で、知らず知らず洋風もしくは現代風?になった私の舌には伝統的な素材の掛け合いが新鮮に思える場合もあり、そうした味覚体験の後はまるで五感をリセットしたような、清々しい余韻が残りました。

毎月ある料理教室は、東京では各会場1回ずつですが、鎌倉では10回近く行われるので日程がより選びやすくなっています。
また英語対応は、鎌倉の教室で事前予約でできるそうですので、日本の食文化や仏教に興味を持たれる外国の方をお誘いしても喜ばれると思います。

Chikako Takahashiさんによって書かれました。
ジャパントラベルのメンバー

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