小田原

富士山にほど近い相模湾に面した小田原は、海岸線を走る東海道本線沿いにある。美しい小田原城によりその名を知られ、箱根温泉のリゾートエリアや富士箱根伊豆国立公園の玄関口ともなっている。神奈川県西端に位置し、自身温泉も持っている。湯河原温泉だ。

小田原の海水、特に江之浦の水は美しく清潔だ。清浄で透き通った水の中でしか生息できないクマノミや他の魚類が豊富なことからも、この海の水の美しさが分かる。江之浦はスキューバダイビングの人気スポットで、ダイバーたちはウミガメや美しい海中生物を見に来る。

他のみどころとアクティビティ

とはいえ何といっても観光客のお目当ては小田原城だ。日本にはかつて1,000以上の城があったが現存数は100程度。その中でも昔のままの姿で残っている城はほんのわずかで、他の現存する城は全て再建築されたものだ。小田原城もご多分に漏れず1950年代末に再建されたが、にも拘らず一見の価値のある城だ。

2月に行われる「小田原梅まつり」も楽しく人気のあるイベントだ。美しい梅林に恵まれたこの一帯は写真を撮るのに最高のロケーションだ。小田原では年間を通じて数々の楽しいイベントや祭りが開催される。夏の「小田原ちょうちん夏まつり」や「酒匂(さかわ)川花火大会」、小田原城で開催される「薪能」や「菊花展」などだ。

小田原の歴史

考古学者の研究によれば、小田原には有史以前から古代人が居住しており、縄文時代(紀元前14,000~300年)には既に人口密集地だった。その後世紀を経て北条氏治世の下、城下町として発展した(15世紀末~16世紀)。しかし難攻不落と言われた小田原城も1590年、豊臣秀吉軍により落城する。以降小田原は、京都と江戸(東京)を結ぶ東海道の宿場町として栄えることになる。殆どの関東地域と同じく、小田原も1923年の関東大震災で甚大な被害を受けた。また第二次世界大戦後期、日本で最後に爆撃を受けた都市としても知られる。しかし日本の多くの都市と同じように、1964年のオリンピック開催に伴う日本経済・産業の勃興、好景気により1960年代の前半から再び栄え始めた。小田原の現在の人口は20万人弱である。

小田原はカリフォルニア州チュラビスタの姉妹都市だ(1981年以降)。他にもオーストラリアのニュー・サウスウェールズ(1991年以降)、中国 広東省 深圳市(1993年以降)と姉妹都市提携している。

観光インフォメーションや無料ガイドサービスについては、小田原・箱根善意通訳者の会」を利用しよう。JR小田原駅改札口正面にブースがある。無料ガイドツアーはウェブサイト(http://www.ohsgg.com/cn35/pg227.html)から予約できる。

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