IoTが発展し、AI(人工知能)が身近な存在になる中、人々の行動パターンだけでなく、旅行全体(旅行前、旅行中、旅行後の全ての過程)にも変化をもたらすようになりました。
また、流行語となった「インスタ映え」も旅行のスタイルに影響を与えています。
旅行の情報収集はインターネットで行われることが最も多く、その中でもブログを情報源として参考にする人々も増えています。今回はブログと旅行をテーマとし、「旅行前(タビマエ)」、「旅行中(タビナカ)」、「旅行後」の旅行の各過程において、旅行者がどうブログを活用しているのかについてまとめます。
旅行前(タビマエ)
旅行前の情報収集で、参考にするサイトとして挙げられるのが、旅行専門サイト、ポータルサイトの旅行ページ、格安航空券の比較サイト、ホテルの宿泊先サイト、旅行代理店のサイト、JR・航空会社の交通機関のサイト、旅行先について書かれた個人サイトやブログ、旅行先の国・地域の公的サイト、SNSのコミュニティなどがあります。国によって最も利用されているものは異なりますが、どの国においても少しずつ増えてきているのが、旅行先について書かれた個人サイトやブログです。その理由として、現地在住人の個人ブログからガイドブックには載っていない情報を入手することができたり、実際にその国や地域を旅した人のブログに掲載されている写真や体験を見ることで、そこに行くかどうかを決めることが挙げられます。
旅行中(タビナカ)
旅先でインターネットを利用して、旅行写真の共有、情報の発信、家族や友人とコミュニケーションをとります。最近では、旅行中に現地に関する情報収集をする人も増えており、
リアルタイムで共有された他の旅行者の画像を見ることによって、予定していなかったイベントやアトラクションへ参加するケースもあるようです。また、旅行中に現地で得た新しい情報やトレンドを検索し、お土産のアイデアを得る人々も多いようです。
旅行後
多くの人々が旅行後に旅行の体験をインターネットに載せます。掲載方法には、ブログ、SNSでの共有、旅行のポータルサイトへの寄稿などがあります。共有された旅行の体験談は、次にそれを見た人が旅行を計画する際のインスピレーションになります。
ブログを日常的に使っているアクティブユーザー数が増える中、旅行とブログの繋がりが更に深くなることが予測されます。旅行・観光事業の企業も、マーケティングツールとしてブログを活用する機会が多くなるかと思われます。