文化 京都「新島襄旧邸」 Shozo Fujii 明治維新という怒涛の揺籃期をわずか46歳余で駆け抜けた彼は同志社大学を設立、決して長いとはいえない生涯を教育のために捧げた。コロニアル様式の和洋折衷。邸宅の周囲に低く刈り込まれた椿の生垣。
10 京都・嵯峨野「愛宕念仏寺」を歩く~仁王門から境内へ Shozo Fujii 愛宕寺の境内に建つ建物は元々は山城国愛宕(おたぎ)郡において開基され建立されたものを、大正11(1922)年にこの嵯峨鳥居本に移築したものである。荒れるがままだった愛宕寺の復興を祈願して千二百羅漢像が参拝者の手によって彫られ昭和56(1981)から十年間にわたって奉納された。
7 京都「哲学のみち」散策 Shozo Fujii 銀閣寺から琵琶湖疏水沿いに南へおよそ2キロほど続く川堤の小径は、かつて哲学者・西田幾多郎が思索しながら歩いたことからこのような、やや厳(いかめ)しい名前が付いているが、実際のところはのどかで閑静な街中を抜ける道である。
9 文化 あの日から3年: 閖上 Takako Sakamoto この地域を車で走ると、かつて住宅地だった場所が今やセメントの土台しかない一面の更地と化している姿に遭遇する。... かつてここには港を往来する船や避難所である閖上中学校を見晴らす神社が建っていた。