京都「仁和寺」参詣~その1

二王門

京都きぬかけの路の西端にある仁和寺(にんなじ、と読む)の創建は遠く平安時代にさかのぼる。宇多天皇の創立である。古都京都の文化財として世界遺産登録されている。正面の大きな門は二王門(におうもん)と呼ばれる。門の左右に金剛力士像が安置されていることからこの呼称がついた。二王門は知恩院の「三門」、南禅寺の「山門」と共に京都の三大門と呼ばれている和様建造物である。徳川家光の寄進により寛永14年(1637年)から正保元年(1644年)にかけて建てられた。金剛力士像とは仏教の守護神である。開口の阿形(あぎょう)像と、口を結んだ吽形(うんぎょう)像の2体である。仁和寺、二王門の金剛力士像については作者などの詳細は不明であるが、門の建立と同じ江戸初期と思われる。境内の穏やかな佇まいとは裏腹の、さすがに迫力のある仁王の形相が実に良い。

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