船岡山 1200年前の基準点

京都の街中にさりげなくある、意外な場所

地下鉄北大路駅から西にしばらく歩いた、大徳寺の前に位置する船岡山を紹介したいと思います。

平安京を造る時、船岡山を北の基準にして中軸の朱雀大路((現在の千本通り付近)を定め、都を定めたと思われます。頂上付近には露頭した岩があり、磐座(いわくら)として古くから信仰されていた可能性もあると言われています。また、「平安京四神(玄武、青竜、朱雀、白虎)」の玄武に当てる説もあります。

まずは、登ってみてください。都会の中とは思えない静けさとしっとりとした空気の中、整備された遊歩道を快適に歩いていただけると思います。山頂には三等三角点があり、標高111.89m ( 付近の高さとの差は45mm)ということです。 ここからは、夏の大文字の送り火がよく見えるようです。比叡山から鷹峯方面はよく見えます。夏に混雑を覚悟で来られるのもいいでしょうね。

南は建勲神社のほうがよく見えるようなので、後程少し紹介します。

建勲神社の宮司さんのお話を紹介します。

「 最近ある本に面白い説が載っておりましたので、皆様にご披露させて頂きます。 船岡山は東西に長い楕円形の山ですが、全山固い岩盤で出来ており、この岩盤は地下を真直ぐ東に伸び、烏丸通の先まで達しています。烏丸通の東側にある烏丸中学の校庭に岩盤の露頭があって、その先は急角度で地中に没しています。

この東西に随分長く伸びている岩盤の存在は地下に地震を引き起こす活断層がないことの証であり、昔の人は平地にぽっこりと浮き出た船岡山のような小山は大抵全山岩盤であって、さらにその周辺は地震の害の少ないことを知っていて、玄武の神の守り等と言い伝えているのではなかろうかという事であります。 なかなか面白い説であります。」

学問というものは興味深いものですね。

そんなことや、平安京の街づくりに想いを馳せ、織田信長を祀ってある神社を参拝されてはいかがでしょう。

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