倉敷は江戸時代、幕府直轄地の天領で物資の蓄積地として大変栄えた街。往時の面影が残る倉敷美観地区に久々、出かけた。
倉敷美観地区と云えば、白壁の蔵屋敷、なまこ壁、川の畔に柳並木。情緒豊かな街並みとレトロモダンな雰囲気に人気が集まる。昼間は人通りも多くとても賑わいを見せる街だが、この周辺の多くの施設は午後5時を過ぎるとほとんど閉館してしまう。夕方には潮が引いたように静かになる。太陽の下で眺める美観地区も確かに美しいが、実は夕暮れからの景観がさらに美しく見える。というのも日没から景観照明によって美観地区全体にやわらかな光が灯り、夕闇の中から浮かび上がるような情景が広がる。照明の灯りや建築物が倉敷川の川面に映り込み、揺らぐ姿はとても幻想的で神秘的だ。この景観照明は世界的な照明デザイナー石井幹子氏がプロデュースしたものだそうだ。お時間に余裕があれば夜の倉敷美観地区を是非味わって頂きたい。
行き方
公共交通機関
JR倉敷駅から徒歩で10分。
マイカー
山陽自動車道倉敷ICまたは、瀬戸中央自動車道早島ICから約20分