上野公園でお花見

1200本の桜の饗宴、上野公園で「お花見」を楽しもう

待ちに待った桜の開花予報がついに発表された! このたおやかで美しい満開「桜」のお花見、どこに行くかもう決めただろうか? まだだと言うなら、是非東京都心にある上野公園に行ってみよう。ここでは133エーカーの敷地内に、約1,200本もの桜の木が魅惑的なピンク色の花を咲かせる。そこに推定200万人もの群衆が「お花見」に押し寄せ、桜の木の真下でピクニックするのだ。哀しいかなこの桜、たったの2週間しか咲かない。だから大勢の人々が一斉に押しかけ、花見のための陣取り合戦をする。宴会目的ではなく、単に歩道沿いの自然美を堪能し写真を撮るだけの人もいるが、とにかく群衆が押しかけるのだ。ここ上野公園は、JR上野駅から道路を挟んですぐという絶好のロケーションに位置し、入場料も無料だ。

上野公園には様々な種類の桜の木がある。最もよく知られているのは公園の中心部に咲き並ぶソメイヨシノだろう。うん? いつ行けば見ごろかだって? 日本では1本の桜の木に花が5~6個咲けば、その地域は桜が開花したとみなす。1本の木で全体80%が花開けば「満開」と呼び、これが「桜の見ごろ」、あるいは「宴会のやりごろ」となる。日本気象協会によると、2014年は3月29日が桜の開花日となっている。

お花見を徹底的に楽しむためには次の準備が欠かせない。まずは朝一番に、家から最短距離の100円ショップで巨大ピクニックシートをゲットする。これは場所取りのための絶対必需品だ。しかしシートを置くだけでは用を成さない。シートと共に必要なのが「健全な肉体」だ。これは誰もが手に入れたい最高の場所を確保する絶対条件だ。そして「健全な肉体」は他の友人や家族達が到着するまでシートと共に張り番をする。次に必要なのが周辺探査だ。特にトイレの場所とゴミ箱の位置調査は欠かせない。何せ相手は何千人もの人混みなのだ。幸い上野公園にはリサイクルの種類に応じた分別容器が準備されており、英語記載の容器もあるからありがたい。最後におにぎり(ライス・ボウル)、弁当、チーズ&クラッカー、酒、ワインなど、食品飲み物類は夜通しのどんちゃん騒ぎに対応できるよう十分準備することだ。なぜなら日が暮れれば、1,300個もの提灯がライトアップし、月夜の花見に興じられるからだ。これを逃す手はないだろう。おっと、毛布やジャケットも寒い春の夜の宴会には必携だ!

最後にもう一つ、運が良ければ美しいカラフルな着物と豪華な帯を身にまとった芸者衆に遭遇できるかもしれない。お花見の宴会で日本の伝統芸能、和楽や日本舞踊、芸者遊びを披露している彼等に遭遇するのはそれほど珍しくないのだ。先々の家宝とも成り得る貴重な写真を撮れるかもしれない瞬間のために、カメラは片時も離さず身に着けよう。さあ、お花見に出発だ!

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