東京の街は、この150年間、海からどんどん遠ざかっていきました。東京湾は埋め立てられ、空港や港湾施設などが次々に建造されて、市民が気軽に立ち入ることのできる距離から砂浜は消え、磯の香りは失われました。
しかし状況は変化しています。2001(平成13)年、政府は都市再生プロジェクトの中で『海の再生』を掲げました。東京都や横浜市、千葉市などが協力して、東京湾の水質改善と生物の保護、そして私たちの快適なマリンライフを取り戻すことを目標としたのです。お台場海浜公園は、そのプロジェクトの重点エリアの一つです。
このお台場の海は、都心の海の景観として、今後も私たちの暮らしに潤いをもたらしてくれる場であり続けて欲しいと、切に願います。