日光の含満ヶ淵(かんまんがふち/憾満が淵)に、石垣を背に100メートルほどの長さで立ち並ぶ地蔵の群れがある。大谷川(だいやがわ)を見下ろすように並んだこの地蔵達は、旅ゆく者と水子の霊を守護している。これら地蔵たち、数えるたびにその数が違うことから「化け地蔵」あるいは「幽霊地蔵」とも呼ばれているが、その理由はもしかすると頭のない地蔵があるからかもしれない(地震や洪水が原因?)。だが、頭部を失った地蔵の頭は、胴体の横に置かれている。心と体が離れたまま、彼らは生き続ける、永遠に。
日光の「並び地蔵」
河岸100メートルに立ち並ぶ74の石像
Larry Knipfingによって
コミュニティライター
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