熊本県上益城郡御船町の若宮神社は、神武天皇皇子八井耳命の御子、若彦神なと8つのご祭神を祀る由緒ある神社。その昔にご神体が洪水で流れたのを大鯰がお救い申し上げ、氏子たちが喜びいさんでご神体をお迎えに行ったという言い伝えがあるそうだ。それに因んで、200年もの間この神様をお迎えに行く「通しもん」と呼ばれる祭事が受け継がれている。10月に行われるこの祭事ではお神輿行列が見られるのが楽しみだ。
もちろんお正月には初詣の参拝客で賑わう。上手の作法に従い身を清め、拝殿で参拝すると神主さんが頭上で大幣を振って下さる。その音と風は意外に軽やかである、これで厄が大幣に吸い取られるそうだ。それから巫女さんにお神酒をいただき、焚き火にあったって体を温めて後、我が家に待つおせち料理に向かうのだった。