福井県福井市大手にあるこの「養浩館庭園」は江戸時代初期、福井藩松平家の別邸として建立されたものである。最古の明確な記録として残っているのは、明暦2(1656)年、第四代藩主松平光通の子を側室お三の方がこの別邸で出産しているものだ。回遊式林泉庭園の優雅な姿はしかし、藩のお家騒動で増築と縮小が繰り返され、終戦間際に空襲で建物は焼失してしまった。現在の形に整備されたのは平成16(2004)年になってからのことである。正確に復元された館と庭園を歩けば、360年前の往時を偲ぶことができるだろう。都心にあって実に閑静な佇まいである。
福井「養浩館庭園」
冬の庭園巡り歩き

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

養浩館は冬の時季も趣があって良い

入り口を背にしてまっすぐ進むと庭園に出る

湧水口

東南西と回りこむように水の流れと池が建物を囲む

江戸初期、福井藩松平家の別邸として建てられた

福井藩第4代藩主松平光通の側室、お三の方がこの養浩館で光通の子を出産した。明暦2(1656)年のことである

回遊式林泉庭園である。アメリカの庭園専門雑誌「数奇屋リビング('Journal of Japanese gardening'では当庭園に高い評価をあたえている

当時の間取りが再現されている

養浩館の建物自体は昭和20年7月19日の福井空襲で焼失している。平成16年に再建され再現した

江戸当時の風呂場を再現してある。湯につかるのではなく蒸し風呂であった

池の対岸から館を臨む

築山から館を臨む
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