越前朝倉万灯夜

15000本のキャンドルライトに浮かび上がる古戦場

場所: 一乗谷朝倉氏遺跡 日付: 2024年8月下旬
注意: このイベントの日付はまだ確定していません。このページは、イベント主催者による公式日付発表後に更新されます。最新情報については公式イベントのホームページで確認してください。

去る8月下旬、福井市内にある一乗谷朝倉氏遺跡で「越前朝倉万灯夜 ( まんとうや )」と題するイリュミネーション・イベントが開催された。過去10年間行われてきたこのイベントでは、何千ものキャンドルライトが一斉に、いにしえの朝倉氏遺跡を灯し出す。静かな山あいの美しい一乗谷がライトアップされるその様は、この上なく幻想的だ。

第1回目の「万灯夜」が開催された2004年、福井は大豪雨に見舞われた。市内各所が洪水で水浸しとなり「万灯夜」の開催も危ぶまれた。しかし日本全国から駆け付けた1万人を超えるボランティアの人々が災害被害の復旧作業に尽力してくれたおかげで、第1回「万灯夜」は3000本のキャンドルライトを灯し、成功裡に幕を閉じた。以降このイベントは毎年開催され、キャンドル用のカップも大切に再利用されている。

この「万灯夜」と共に注目したいのが、同時開催される「越前戦国まつり」だ。「戦国」とは日本の「戦国時代 ( 1467 - 1573 ) を表す。会場であるこの遺跡は、かつてこの地を103年に渡り支配した朝倉氏の城下町だった ( 城下町一帯は1573年、織田信長の軍勢により滅ぼされる )。「越前戦国まつり」は、朝倉氏全盛期を偲ばせる内容となっている。

「越前戦国まつり」では ( 想像に難くないが )、数々の戦国時代に因んだ催し物が開催される。例えば「越前朝倉戦国時代行列」。もちろん行列する人々は侍装束で通りを練り歩く。他には日本の各武道披露会などで、戦国時代を彷彿とさせる内容だ。特に興味を惹かれるのが「火縄銃砲演」だ。火縄銃とは16世紀日本に伝来した火器で、戦国時代の武将たちはこの「新兵器」を片手に勇猛果敢に戦った ( 残念ながら戦国まつりの写真がない、ご了承いただきたい )。

話を「万灯夜」に戻そう。今年の万灯夜では、15000本のキャンドルが灯され、各種イベントが2日間に渡って開催された。和太鼓や二胡、コカリナ等の音楽コンサート、浴衣姿でお見合いするイベント「浴衣で婚活」、ダンス・パフォーマンス等だ。イベント用に無料シャトルバスも準備され、市内各地から会場まで参加者を運んでくれる。今回も老若男女、多くの人々がイベントに参加し、ライトアップされた幻想的な一乗谷朝倉氏遺跡の美しい夜を堪能した。夏、たまたま福井に居合わせたなら、絶対見逃せない光景だ!

翌年の「万灯夜」については、このウェブサイトをご参照頂きたい。

詳細情報

一乗谷朝倉氏遺跡についてもっと調べる

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