2014/01/16

大宰府　光明禅寺

日本、禅寺の美に魅了されて

Senén Germadeによって

コミュニティライター

Takako Sakamoto翻訳

コミュニティライター

庭園の青苔は大陸と島、白砂は水と大海を現している。配石や種々の細かい自然物を用いて、山や水、島、川、滝などの風景を創り出している

開け放たれた障子から庭園が垣間見える。反対側に行くと想像もつかない情景に驚かされる

殆どの禅庭園では、森林の緑に覆われた大陸を現すため苔が使用される

「枯山水」の庭園では砂利や砂で水面のさざ波を現す

審美的効果のために、砂で波のうねりやさざ波を表現するが、砂を掻き均す(かきならす)作業は禅僧侶たちの精神修養にも一役買っている

完璧な線を描くのは容易ではない。「波」のうねりを形作るよう砂利を掻きならすが、庭園内に配置された石が自由な形づくりを阻むからだ

前庭では、石が漢字の「光」の字を現すよう配石されている

日本滞在中、どうしても行きたいと思った場所がある。それはしばしば「禅庭園」と呼ばれる所だった。そんな私が訪れたのは、大宰府の光明禅寺だ。菅原氏出身の仏僧、鉄牛円心(てつぎゅうえんしん)により1273年に創建されたこの寺は、石楠花(しゃくなげ)と紅葉で有名だ。そして何より、九州の数ある寺の中でも枯山水(かれさんすい)の石庭を持つことで名高い。庭園の青苔は大陸と島、白砂は水と大海を現し、前庭の石は漢字の「光」の字を現すよう配石されている。方丈(住職の住む建物)の外廊下に腰かけ、この石庭の最小主義的な禅美を堪能しよう。

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