DeNAベイスターズ・ベースボールゲーム

忘れがたき横浜のワイルドナイト

もしもあなたが野茂や松井、イチローの華麗なプレーに長年魅了され続けてきた野球ファンなら、日本滞在中(4~9月)、是非一晩予定を開けて、横浜スタジアムで開催されるベイスターズのナイトゲームを観てほしい。

8月の夜、私はベイスターズの試合を観に行った。素晴らしい体験だった! 関内駅から徒歩でたったの2分なので、スタジアムを見逃すことはあり得ない。このスタジアム、MLBのスタンダードから言えば比較的小さいため(30,000人収容)、全ての座席が居心地よく作られている。オレンジとブルーの配色は古き良き時代のニューヨーク、シェイ・スタジアムを彷彿とさせる。そして----こう言っては何だが----ベイスターズのプレイもだ(コロコロ変わる抑えピッチャーなど)。でも心配することはない、私はすこぶる楽しめたし、ベイスターズのサポーター達も同様に楽しんでいた。

アメリカと同じように日本でも、観客はキンキンに冷えたビールを飲み続ける; これも野球観戦の醍醐味の一つだ。しかし類似点はこの位で、日本の野球には独特のユニークさがある。

まず一つ目の違いは、国歌斉唱がないことだ。選手たちのバッティング練習とウォームアップが終わるや否や、突如試合が始まる。二番目は騒音だ。日本の野球ファンは明らかに世界中の熱狂的サッカーファンから応援方法を学んだに違いない。ノン・ストップで声援し続けるのだ。ゆったりと寛ぎながら野球観戦を楽しもうなどという甘い考えはそっくりそのまま捨てた方が良い。スタジアム全体が揺れ動くかのような凄まじい歓声なのだ---しかもそれがずっと続く。声援セクションに陣取った観客は、自分の応援チーム攻撃中、立ったまま叫び続ける。その後相手側攻撃間に、特急で食べ物を掻き込んだり、トイレに行ったり、恐ろしくフレンドリーで物凄く可愛い、若い女性売り子からビールのお替わりを買うのだ。三番目の違いはスタジアムで販売している食品類だ。焼そば(炒めたヌードル)、焼き鳥(串刺しの焼き鶏肉)、焼イカなどだが、さて、このメニューを聞いたあなたの感想はどんなものだろうか? 日本居住歴が長い私はこんなメニューに慣れているし、好きだとすら言えるのだが。この機会を逃さず、是非トライして頂きたい! 他にもフットロング・ホットドッグを売っているが、これはパスした方が良いだろう。冷めている上、レリッシュやザウアークラウトなど伝統的ホットドッグ用トッピングが載っていないからだ。最後に、冷たく冷やした日本のオレンジ(みかん)スライスを載せた野球場名物かき氷(削った氷)は、実に爽やかだ。

スタジアムを収容する公園は、実に面白い歴史を持っている: 1896年、外国人居住者や地元高校生で構成された横浜アスレチッククラブチームが、日本初の国際野球試合をここで行った。1934年にはベーブルースやルー・ゲーリックを含むメジャーリーグのスタープレーヤー達が来日し、17の国際試合を日本国内で行ったが、そのうち数試合はこのスタジアムで開催された。1945年、GHQがスタジアムを接収、「ルー・ゲーリック・スタジアム」と改名した。現在のスタジアムは1978年に完成し、1998年、後にシアトルマリナーズの抑え投手として活躍する佐々木 主浩(ささきかずひろ)を擁するベイスターズが、2度目の日本シリーズ優勝を果たした。佐々木は10年間ベイスターズでプレーした後、MLBに移籍する。

私が観戦した試合はゆるゆると始まったが、最終スコアは何と8対7だった! ベイスターズは僅差で(またもや)敗北したが、夏の一夜、ファンに興奮とスリルを十二分に与えた。

チケットは1,800円の外野席(子供500円)から上席の6,500円と多様だ。当日券はスタジアムで購入できる。球場に着き傾斜面を登ると左側にチケット売り場がある。

チケット売り場のスタッフは恐らく英語は喋らないだろう。しかしスタジアムの座席表があるので、その表を見ながら買うチケットを指定できる。

詳細情報

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