カフェのっち

素晴らしき日本の田舎暮らし

福岡市中心部から山を目指し、263号線を南西方向に半時間ほど進めば、そこはもう佐賀県三瀬村だ。木々の生い茂る金山の麓、三瀬村、そこに棚田を見晴らすログキャビン型カフェがある。つい先程まで見えた広大な都会の景色はもはやどこにもない; 田舎だ、日本の田舎に来たのだ。

2004年にオープンしたカフェのっち は、家族経営の店だ。潮田家の家族達が、大工である奥さんの父親と近隣住民の手を借りて、この美しいログキャビンを造り上げた。ノッチ (切込みの入った丸太の交差部分) のある丸太は、釘を使う事なく美しく重なり合い、このカフェの名前の由来ともなっている。三重県から移り住んだ潮田氏はかつて蕎麦屋で勤めたことがあり、調理師の経験がある。家族全員が温かくフレンドリーなおもてなしを提供する、魅力的なレストラン、それがカフェのっち だ。

潮田家は食材にもこだわる。店では厳選された地元産の健康的な食材を使用し、小麦粉は国産、鶏肉は地元産だ。メニューには、一から手作りした自家製ピザ、うどん、ケーキ、そして自家製ベーコン等がある。シフォンケーキには地元産の米で作った米粉を使用しており、通常の物より粘り気があり重厚だが、柔らかくてふわふわしている。デザートも抜群に美味しい。そしてパフェには新鮮な地元産の牛乳を使っている。

木のぬくもりを感じるログキャビンのレストラン店内は、まるで自宅にいるような居心地の良さだ。精巧で美しい木造建築と高い天井に加えて、心癒される薪ストーブまである。BGMがまた良い。ノラ・ジョーンズやボブ・ディラン、スティング、ジャック・ジョンソンなどの音楽が流れ、これは潮田氏のCDコレクションからの選出だ。そして柔らかな陽射しが大きなガラス製スライドドアから射し込む。このカフェは自然光に満ち溢れている。

キャビンは山麓から少し高台に建っており、店内からは村の美しい田畑が眺望できる。ガラス製スライドドアはテーブル席のあるポーチに向かって開け放たれ、ポーチのすぐ先がもう広大な草原だ。

このカフェは犬にも親切で、動物好きの家族連れには最高だ。ここでは6匹の犬が飼われているがおとなしく、落ち着いて食事したい客の邪魔をしたりはしない。ただし、犬は店内には入れない。といっても戸外に遊ぶスペースがある。例えばフェンスで囲われた広大なドッグランだ。ここなら思う存分走り回れる。

カフェのっちは田舎暮らしを体験し、自然を満喫できる絶好の場所だ。山中キャンプ場近くに位置し(キャンプ場の予約はここでも出来る)、カフェから登れる短めの素敵なハイキングコースもある。コースはキャンプ場にも続いており、どちからから登っても金山山頂まで到達できる。

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