京都 大徳寺塔頭 高桐院

利休ゆかりの石燈籠と野趣あふれる庭

Tomoko Kamishima   によって

高桐院は大徳寺の塔頭で、1601(慶長6)年に、細川忠興(三斎)が創建しました。忠興は、利休七哲の中で最も利休に気に入られた一人として知られ、武将としても、信長、秀吉、家康に仕えて重用された人物です。大徳寺ではほとんどの塔頭が非公開ですが、高桐院は通年公開している数少ないお寺です。そのため、四季折々の美しさを求めて、何度も足を運ぶ「通」が多いといいます。

表門から鍵の手に続く石畳は、息をのむほどに美しい参道です。また客殿の南には、シンプルで野趣に富む前庭が広がります。前方は平坦な苔庭、その奥に石灯籠が一つ、脇に数株の楓が絶妙の間隔で植えられています。広縁に敷かれた赤い毛氈に座り、じっと庭に見入る人々。秋には楓の木が色づき、風にそよいで人の心を慰めます。

細川家墓所には、裏面三分の一が欠けた石灯籠があります。これは、利休割腹の折に忠興に遺された秘蔵の品で、生前、秀吉に求められたのを退けるために、利休が故意に疵物としました。この燈籠は「無双」という銘をもち、忠興と正室玉(細川ガラシャ)の墓石としてここに置かれています。

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Tomoko Kamishima

Tomoko Kamishima @tomoko.kamishima

Japan is a small island nation, but we have a huge number of surprising things to discover here. Many of these delights can be found when you step off the main street onto small side paths. I really enjoy studying about and researching various aspects of traditional Japanese culture, and then sharing this information with visitors to Japan. I hope you will enjoy it, too! ARTICLE INDEX & PHOTOS:  An index of most of my Japan Travel articles can be found at the entry page of my blog, and my photos are shown here.  日本はとても小さな国ですが、大通りから一本小道に入ればたくさんの発見があります。日本人が積み重ねてきた歴史を学びながら、古い建物や庭を訪ね、物語の舞台となった景色を眺めて、皆様といっしょに日本文化の奥深さを探求していきたいと思います。

Tomoko Kamishima

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