額縁庭園・大原の宝泉院

迫力の五葉の松に抱かれて

京都駅から車で約1時間ほどの道のり。のどかな山里の大原。天台宗が最も栄えた平安時代の末期、中心的な道場であった勝林院の僧の僧房(住居)として建てられたのがこの宝泉院。今では三千院に次ぐ名所となっている。

宝泉院は盤桓園(ばんかんえん)、鶴亀庭園、宝楽園の三つの庭園を持つ。中でも印象的なのは客殿へ入った時、開け放たれた縁より視界に飛び込んで来る(盤桓園の)五葉の松。樹齢700年だが、その桁外れの迫力に息を呑む。横方向に伸びる太い枝振り。何れも自重を支え切れず、枝支えで固定させている。その様相が迫力に拍車をかける。訪れる参拝客は言葉も無く座してしばらく見入る。魅入られてしまっていると云うのが適当かもしれない。時を置いて落ち着くころお寺の方がお抹茶と菓子を運んでくれる。何とも贅沢なひとときだ。鶴亀庭園はこの客間に通るまでの途中廊下から見えるが、こちらはまた落ち着いた優しい雰囲気だ。野山で見る水辺を思い浮かべる。癒しの風景だ!宝泉院にはもう何度お邪魔しただろうか?私にとって大原で一番落ち着く場所かもしれない。

行き方

アクセスは京都 大原 宝泉院 額縁庭園 額縁寺を参照

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