仙台:杜の市場

東北グルメが市場にもどってきた!

Yuri Sasano   によって

杜の市場は今仙台で最も賑わっている市場の一つだ。7軒のレストランを含む29軒の小売店が揃い、新鮮な魚介類や野菜、果物から雑貨まで売られている。石巻や女川など宮城県内からの出店がほとんどだが、なかには福島県相馬市や岩手県種市町からの出店もある。お気づきだと思うが、2011年の津波によって深刻な被害を受けた地域だ。

漁港の修復にともなって漁獲量も以前の八割にまで回復した。ありがたいことに、私たち地元の海からも大量の魚が水揚げされるようになった。新鮮で質の良いカキやホヤも、三年という養殖期間を経てようやく市場へ戻ってきたのだ。

今、この市場では地元で最高の魚介類が売られている。三陸沖で獲れた生マグロ、牡鹿半島狐崎漁港のカキ、石巻沿岸のホタテなど、鮮度のよい魚貝類がずらりと並ぶ。ちょうどウニの美味しいシーズンに入り、女川から出店している店では豪華ウニ丼の注文に大忙しだ。

もしカキに目がない方は、場内で味わってみることをおすすめする。店先で注文すると、すぐに皿にのった生カキが運ばれてくる。また場内にはレストランもあり、なかでも杜のかき小屋が人気だ。

場内では寿司や弁当、ラーメン、牛タン、笹かまぼこ、蒸しホヤ、トンカツ、寄せ豆腐などの食べ物や珍味も提供され、ここで仙台の美味い食べ物のほとんどを味わうことができる。

その他には特産品や雑貨も売られ、「復興への挑戦」と名付けられた山元町の木ブドウジュースには特別なストーリーがある。津波により工場やブドウ園が壊滅したにも関わらず、ブドウからジュースを抽出するための特殊な容器は奇跡的に被害を免ねがれた。2013年1月には新しい工場を再建でき、木ブドウジュースの生産を再開することができた。ただ、自家農園のブドウの収穫にはさらに六年の歳月が必要だという。

杜の市場は、仙台中央卸売市場から道路をはさんだ向かい側にある。仙台駅からバスで約20分ほどだが、主な観光スポットではないため、旅行者にとっては見つけにくい場所かもしれない。しかしそこでは、各々の食材が秘める特別なストーリーに耳を傾けながら、おいしいご馳走を味わえるといった素晴らしい体験があなたを待っているのだ!

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