四国八十八景、美馬市の本楽寺

四国一の大河とその優美な山脈を借景に配置された枯山水庭園

昭和の巨匠、作庭家の重森美玲に師事した齊藤忠一氏作庭の本楽寺庭園。四国を横断し緩やかに流れる大河、吉野川と阿讃山脈を借景に配置された枯山水庭園は、四国八十八景に選定されている。壮大なスケールの大自然の中で庭園は見事に同化し、まるで巨大な絵画そのもの。

吉野川沿いを並行して走る国道192号線から南側に逸れ、細い間道を登った所にあるので少々判りづらい。ようやく辿り着いた山門をくぐると眼の前にこの枯山水庭園、参拝者を真っ先に迎えてくれるのだ。左に方丈伽藍があるが、参拝を忘れて思わず眼を奪われる。しばし庭園の前で立ち尽くすが、我に返り本殿に向かって、先ず一礼し合掌する。そして改めて板張りの廊下に腰を降ろす。方丈の奥に寺内の方がいらっしゃるのだろう。お寺の孫娘さんかな?離れた場所で幼い姉妹が楽しそうに駆け回っている。笑い声が響くがその声も眼前の景色に吸収されてしまう。何て長閑なんだろう!本楽寺の境内、時がゆったりと流れている。が、気をつけないと眼の前の景色に流されて大変長居をしてしまいそうだ。

行き方

本楽寺へのアクセス

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