ふらり 草津焼き 淡海陶芸研究所

意外なところに、意外な物が

Katsuyuki Tanaka   2015/05/30によって

JR南草津駅を東に上ると、右に工業団地、左の緑の中に、淡海陶芸研究所、草津焼きの看板が見えます。「草津焼き」というあまり聞きなれない名前に心が動かされ訪問しようと思いました。急な坂道の入り口の先には、看板がなければ住宅かと見間違う外観の建物。少し戸惑いながらも訪ねました。

急な訪問にもかかわらず、快く招き入れてくださった、代表で職業訓練指導士の肩書を持っておられる山元義宣さん。いろいろお話をしてくださいました。土は草津でやるなら草津の土をという事で、草津から瀬田への丘陵一帯に分布する純度の高い『瀬田シルト』という粘土が有るので、それを使うことにされたとか。ところがこの土が曲者で、一筋縄では収まらないといいます。瀬田シルトという粘土は、乾燥と焼成に対しての収縮率が半端なく高いそうです。つまり成形時に比べて、通常だと1割程度のところが、瀬田シルトの場合は2割ほど縮むというのです。でも焼き上がりが軽く、生地がぎゅっと焼き締められるので、土の中の気泡が抜けて水分を通しづらくなるのです。そうすると、冷凍室に入れても凍って割れる事がないとか、匂いが移りづらいとかいい面があるそうです。

一押しが三つ(笑)有って、「花珠」、丸い形で中が穴が開いた空洞、穴で枝を受け止め、自由に草花を挿すことができ、もう一つは「灯りと香りの器」。小さな釣鐘のような形にこれもくりぬいた穴があります。明かりを灯すと夕焼けのような光が浮かびます。また、香炉として使っていただけます。そして、「温珠」。手のひらの上に載る大きさの蓋付のまあるい器です。卵を割りいれ電子レンジにかけると、温泉卵ができるそうです。器の曲線が白身と黄身を上手い具合に配置させるため、黄身の爆発が起こらないそうで、形もほこほこしています。

この工房を開くまで、如意ケ岳に仲間と懐中電灯を持って上がり、大の右肩の上に点を灯し犬の字にしてあふれん創作への想いを持て余していたこともあったそうです。今は、瀬田シルトを使いどう人に自分の想いを伝え、生まれ育った草津をどう人に伝えられるか、器に思いを託し、日々酒を愛でながら、季節の移ろいを感じ少しばかりの夢をひねり育てたいと語ってくださいました。どうですか。焼き物に触れに行きませんか。購入も可能ですが、陶芸教室も開催されているそうです。広く世界の人に知ってほしいとも語っておられました。工房は整備すれば、宿泊も可能とか。面白そうですね。

私が伝えきれていない情報が、UPされているHPです。是非見てください http://ohmitogei.com/

Face bookもされています https://www.facebook.com/yoshinori.yamamoto.332

Katsuyuki Tanakaさんによって書かれました。
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Yui Yamaguchi 3年前
陶芸は奥が深いと思います。土に始まり、形、温度、上薬などなど色々な要素が凝縮して作品になります。自分で作ったぐい飲みなどで飲むお酒はまた格別でしょうね。
Katsuyuki Tanaka 執筆者 3年前
窯元の山元さんは、飲兵衛ですから、酒飲みの気持ちは理解されていると思います、大ぶりの猪口でも手ほどきを受けられてはどうでしょう。