弥生3月彼岸の京都は吹く風も温く、遠目には枯れ枝に見えても寄れば明日にも花弁が弾き出ようとぱんぱんに蕾が膨らんでいました。
京都嵯峨野は渡月橋近くの古刹「天龍寺」は、足利尊氏が開基した京都五山第一位の寺です。世界遺産に登録されています。
方丈の間から夢窓疎石の作庭「曹源池(そうげんち)」庭園を眺めます。嵐山の稜線に近く降りてきた西日が柔らかい光を庭全体に投げかけています。
「世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし」 在原業平(ありはらのなりひら)
(この世に桜が全くなかったら、春も穏やかな心でいられるのだろう)