あわら市の「えちぜん鉄道・あわら湯のまち駅」前に立つ「藤野厳九郎記念館」は、ほんらい三国町宿にあった厳九郎の生家を遺族の寄進によりあわら市に移築したものである。厳九郎は本荘村(現あわら市)で医師藤野升八郎の三男として生まれた。医師を目指して厳九郎は愛知医学校へ進みやがて仙台医学専門学校(現東北大学医学部)の教授になる。その折に彼の元に医学を志す中国人が現れた。それが後の中国文学の巨人、魯迅である。この記念館は厳九郎を生涯の師と仰いだ魯迅と厳九郎との交錯、及び厳九郎の暮らしぶりが忍ばれる。
福井あわら「藤野厳九郎記念館」
医師藤野厳九郎の暮らしの様子を偲ぶ

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

藤野厳九郎記念館外観

外門には当時の表札が掛かっている

記念館外の庭には厳久郎と魯迅の像が立つ

記念館には、厳九郎と魯迅の生涯、二人の遭遇と交流の経緯を示す展示物があり興味深い

一階奥の間から玄関脇の診察室と待合室を臨む

二階の続き部屋。厳九郎着用の白衣がいこに掛かっていた

この厳九郎の旧宅はもともと三国町宿にあったものだが、遺族によりあわら市に寄贈された。

2014年現在、この建物は有形文化財として登録されている

厳九郎の診療所として機能していたので診察用の医療用具などが展示されている

子供が遊んだおもちゃ。当時としては贅沢なものであっただろう

診察室であり居間としても使われた

1,2階を結ぶ階段
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