修善寺 指月殿

源頼家の悲劇と一山一寧

Tomoko Kamishima   によって

フランスのギド・ヴェール(グリーン・ミシュラン)で二つ星を獲得した「指月殿」は、伊豆半島の中央、修善寺温泉にある小さな御堂である。鎌倉幕府の二代将軍・源頼家は、頼朝の死後18歳にして将軍の座に着いたが、弟の実朝を擁する北条氏と対立した。結果、修善寺で入浴中を襲われ、23歳で非業の死を遂げる。母・北条政子は、頼家の菩提を弔うために指月殿を建立し、中国宋時代の一切経、数千巻を納めた。95年後、中国元の使者として来日し、北条貞時に間諜の疑いをかけられた禅僧・一山一寧は、この地に幽閉されながら、禅の修養に日々を過ごした。穏やかでリズムのあるその墨蹟が、指月殿の扁額に残されている。血なまぐさい侍の世を、元の高僧はどう見ていたのだろうか。

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Tomoko Kamishima

Tomoko Kamishima @tomoko.kamishima

Japan is a small island nation, but we have a huge number of surprising things to discover here. Many of these delights can be found when you step off the main street onto small side paths. I really enjoy studying about and researching various aspects of traditional Japanese culture, and then sharing this information with visitors to Japan. I hope you will enjoy it, too! ARTICLE INDEX & PHOTOS:  An index of most of my Japan Travel articles can be found at the entry page of my blog, and my photos are shown here.  日本はとても小さな国ですが、大通りから一本小道に入ればたくさんの発見があります。日本人が積み重ねてきた歴史を学びながら、古い建物や庭を訪ね、物語の舞台となった景色を眺めて、皆様といっしょに日本文化の奥深さを探求していきたいと思います。

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