海が近い町？町が近い海？それは感じ方一つだと思います。鳥取市は予想外な事に溢れた町だと思います。鳥取県の県庁所在地で20万人程の規模の町ですが、私が最初に気づいたのは、どこを見渡しても2階以上の建物が見当たらない事です。世界有数の大都市で育った私としては、全ての都市が高層ビルに囲まれている必要はないと分かっただけでも心が休まります。
建物が低いという事は、太陽の光を多く取り入れる事が出来るという事で、鳥取の町並みは陽の光を沢山浴びて明るい町になっています。他に気づく事と言えば、町の随所で見かける砂の風景です。本来なら芝生があるような場所でも鳥取ではそれが砂で出来ています。そんな海岸沿いの町だからこそ、役所の庁舎が点在している不便さにも耐えられます。高速道路のサインは日本語、英語、韓国語に対応しており、観光客にも適応している事が見てとれます。海岸は最高の場所で、広く、無垢で、遠くを眺めても海面にほんの少しだけ顔の覗けている岩が見えるぐらいです。裸眼で見る日本海の宝石のような美しさは、どんなポストカードの写真にも及ばないと言えます。
