薩摩富士とJR最南端の駅、西大山駅

天下の絶景”番所鼻”と人気の西大山駅

江戸時代の商人、そして天文学者で測量家でもあった伊能忠敬。隠居後の55歳から71歳までの間、全国を測量して日本地図作成に一生を捧げたと云うから驚き。結局日本地図の完成を待たずして、その人生は73歳で幕を閉じた。そんな伊能忠敬をして”天下の絶景”と云わしめたのが、ここ鹿児島県薩摩半島に所在の番所鼻公園。

彼は測量に17年の月日を費やすが、この番所鼻に辿り着いたのはもう全国をほとんど見聞した晩年の66歳。幾多の風景を目の当たりにして来た忠敬がその中で感嘆する程の光景だ。余程印象深かったのだろう。そんな情報を持って、私がこの番所鼻公園を訪れるのはもう3度目だ。以前訪れた際はあいにく天候に恵まれず雨模様だったが、今回は待望の朝陽が望めた。日本地図作成の大御所が唸ったのも充分うなづける、見事な情景であった。

番所鼻の朝陽を存分に堪能した後、この場所から車で約20分くらいの距離にJR日本最南端の西大山駅がある。真っ青な空に地元の人々の自慢の山、開聞岳 (かいもんだけ)。その麓には春の訪れの黄色が満開。菜の花畑の中を小さな小さな電車が春風のように入線して来る。みんなが待ちわびる春の訪れのような電車に見えた。この風景に癒されようとギャラリーがいつの間にか増えていた。

行き方

番所鼻自然公園へのアクセス

JR西大山駅へのアクセス

1
2
この記事は役に立ちましたか?
JapanTravel.com のサービス向上にご協力ください。
評価する

Thank you for your support!

Your feedback has been sent.