1876年、鎌倉時代に勇名を馳せた新田義貞を祀る神社が福井市内に建立された。藤島神社だ。後醍醐天皇に忠誠を尽くし連戦した新田義貞は1338年、福井市内の水田で非業の死を遂げる。彼の故郷は現在の群馬県だが、どんな運命のいたずらか、死に至るまでの年月を彼は福井の戦場で過ごした。かつての政治の中心だった日本の都、京都に近かったせいだろう。もう一つの運命の面白さは、なんと新田義貞の子孫が、現在この神社の宮司を務めているということだ。藤島神社は日本の歴史を噛み締めながら、その劇的ドラマに思いを馳せる最高の場所と言えるだろう。福井における他の新田義貞ゆかりの地については、下記リンクをご参照下さい。
福井の新田義貞シリーズ
1. 敦賀の気比神宮: 福井
2. 華麗なる気比神宮: 敦賀
3. 敦賀の金前寺: 福井
4. 松尾芭蕉と敦賀の金前寺
5. 敦賀の金ヶ崎宮: 福井
6. 激動の金ヶ崎城跡
7. 福井の藤島神社
8. 美しき藤島神社
詳細情報
藤島神社についてもっと調べる