宮城県仙台市中心部にある国分町は東北最大の歓楽街で、約3,000軒のレストランやバーがひしめいています。毎日、特に週末には、1週間の仕事を終えた多くの人々が国分町にやってきます。ここにはさまざまなレストランや居酒屋 (日本版パブ)、バー、ナイトクラブ等が軒を連ねています。羽目をはずして遊びたい人にとって、この国分町は絶好の遊び場なのです。
仙台で一番活気があるこの地域の特徴は、ネオンサイン、活き活きとした会話、そして暖かい雰囲気です。国分町は基本的に3つの区域に分かれています。1つ目は値段の安い店やパチンコ店が集まる地域。2つ目が、1つ目より上質なレストランやバーがあり、値段が少し高くて伝統的な日本食レストランがある地域で、客のほとんどがサラリーマンです。最後がいわゆるピンクゾーンで、女性が接客してくれるバーや、ホストクラブ、ホステスクラブなどがあります。大抵の場合入店料は時間定額制で、時間が過ぎると再び入店料がかかります。また店にいるあいだは次々とお酒や料理を注文させられます。このタイプの店に行く場合は予算超過覚悟で臨んでください。
2種類の人々、学生と会社員が、この雑多な界隈で飲み会をしようと、多くのバーやレストランを探しながら道を闊歩していきます。客引き達が店の宣伝をしながら割引券を配る中を掻き分けながら彼らは進みます。日本人は1日のきつい仕事を終えた後、いかにリラックスするかを良く心得ていることでも有名で、それがまさにこの国で「飲み放題」というコンセプトが大成功している要因でもあるのです。この仕組みでは、決められた時間内(90分から120分)に定額で好きなだけ飲むことができます。場所によっては座席料が発生したり、飲み物と一緒に食べ物も注文するよう強く勧められることもあります。
国分町のレストラン街は、仙台市の中でおそらく一番多国籍の料理を楽しめる場所でしょう。タパスレストランだけでもいくつもありますし、伝統的日本料理店や英国パブなど、多様なお店があります。ここは牛タンスープや麦飯とセットで食べられる仙台名物の牛タンなど、名物料理の試食をするには理想的な場所です。
お金がなくて店に入れない場合は、人でごった返した狭い路地裏を歩きまわるだけでも楽しくなって、酔っぱらい気分をエンジョイできます。国分町のにぎわいを見ていると、私たちみんなが大好きな漫画キャラクター達がここと同じような路地裏で活き活きと活躍するシーンを思い出します。夜のアドベンチャーを求めてやってきた陽気で楽しいサラリーマン達と若者たちの間で繰り広げられる面白いシーンを間近で見物している気分になるのです。ところでこの町にはミニチュア凱旋門があると聞いたのですが、残念ながら私には発見できませんでした。良い機会ですので、どうぞみなさんバーやレストランが立ち並ぶこのダイナミックな日本の歓楽街を訪れて、フランスのレプリカ凱旋門を探してみて下さい。