福井「永平寺」参詣~その2

通用門辺り~雲水の生活

道元は京都の生まれ(1204)で、14歳で比叡山延暦寺へ出家し、24歳のときに中国に渡り厳しい修行をした。修得した座禅という修行形態も帰国後の京都では旧仏教勢力に異端として受け入れられずそれどころか迫害されるに及んで、道元は支援者の要請もあり越前の国(現在の福井県)に移った。道元の教えは770年の間綿々と受け継がれ、毎年100名を超える若い修行僧達が全国から集まる修行の寺となっている。雲水たちにとっての修行の基本は座禅である。午前3時半に起床するや彼らは座禅を組む。朝の座禅が終わると法堂(はっとう)で朝課(ちょうか)が始まる。朝課とは朝の読経である。東の空がほんのりと白みがかった頃、雲水達の一糸乱れぬ読経の声が1時間余り永平寺の山内に響き渡る。清浄にして厳かなひとときである。

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