京都洛東、銀閣寺から西へ向かう。幹線道路北白川通りを渡って住宅地を縫うように細い小路を登って行くと、真正極楽寺の本堂の裏側に出る。
全国に極楽寺の名称の寺院は数多く存するが、「正真正銘の極楽寺」と云う意味を込めて命名されたのが真正極楽寺。季節の移ろいを感じさせ、その時々の素晴らしい景観を参拝者に見せてくれる。散歩道として利用されている地元の方もよく見かける。今回訪れた日はちょうど秋の紅葉シーズンの真っ最中。普段はとても静かな境内だが、訪れる観光客や参拝者の数は比較にならない。かなりの人で賑わう。境内で腰を降ろし、弁当を広げている人もみかける (私も買って来れば良かった!)。三重塔の辺りから本堂の裏側まで真っ赤に紅葉している。落ち葉の上を踏みしめながら、陽が射してひときわ鮮やかな紅葉を見上げる。時折吹く秋風が楓の葉を揺らせながら、キラキラと輝かせる。ため息にも似たものが漏れ、只々感嘆するばかり。鐘楼も秋バージョンに模様替えしたような光景がとても印象的だった。
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